環境省は、平成26年度アジアの低炭素社会実現のためのJCM(二国間クレジット制度)大規模エネルギー起源二酸化炭素(CO2)削減技術導入調査事業の採択結果を公表した。同事業は、将来的なJCMによる事業化に資する調査として、発電所及びエネルギー多消費産業で利用され、「大規模」にエネルギー起源CO2の削減が可能な技術・プラント等の導入を目指す調査を実施するもの。1)日本で既に確立・実証された発電所又はエネルギー多消費産業で利用され、2)海外で大規模にエネルギー起源CO2を削減しJCMクレジットの獲得が見込め、3)建設のみならず運営・維持管理のノウハウも提供できる技術について、その導入のための実現可能性を調査する。今回、公募を行ったところ2件の提案があり、厳正な審査の結果、契約候補事業として、(公財)地球環境戦略研究機関と三菱重工業(株)の「タイ国、スワンナプーム国際空港地域冷房プラント及びコージェネプラントに対するJCM大規模エネルギー起源二酸化炭素削減技術導入調査」1件を選定した。