環境省は、「自然浄化対策について~生態系機能を活用した“健やかな湖沼水環境”の実現を目指して~」を公表した。これは、多様な湖沼における“健やかな湖沼水環境”の実現に向けて、湖沼本来の生態系機能を活用した水質浄化の取組である「自然浄化対策」について、その効果を一層発揮させるための考え方をとりまとめたもの。行政やNPO等の湖沼水環境保全に関わる関係機関や住民等の参考となるよう、自然浄化対策に関する取組の実例を紹介し、期待される効果や留意点を整理している。主な構成は、1)はじめに、2)自然浄化対策の主な手法及びその効果や課題、3)自然浄化対策を講じる際に配慮すべき点、4)自然浄化対策に関わる取組事例集(資料編)。紹介された手法は、植生を活用する(生やして刈る)取組(植生浄化)、土壌に浸透させる取組(土壌・植生浄化)、湖内等の水草を刈り取る取組、二枚貝等の浄化機能活用を促進する取組、となっている。