東京ガス(株)は、東京都練馬区に商用水素ステーションを開所したと発表した。同社では、これまで実証事業として、東京都の荒川区と大田区に水素ステーションの建設・運転を行ってきたが、経済産業省の「水素供給設備整備事業費補助金」の採択を受けて、自動車メーカーの燃料電池自動車の一般販売開始に合わせるべく、2013年7月より練馬ステーションの建設工事に着手していた。今回開所したのは、関東で初めてとなる商用の水素ステーションで、同社が設置している天然ガススタンド「練馬エコ・ステーション」に水素ステーションを併設した。これにより、維持管理コストの低減、敷地の有効利用などのさまざまなメリットが期待できる。また、同ステーションは、他箇所で製造した水素を蓄ガス設備で受け入れ、燃料電池自動車に供給する「オフサイト方式」を採用している。同社では、今後も燃料電池自動車の普及に向けた水素供給の基盤確立に貢献するとともに、将来の水素利用拡大に向けた準備を行っていくという。