環境省生物多様性センターは、モニタリングサイト1000の一環として実施しているシギ・チドリ類調査について、2008年度から2012年度までのとりまとめ報告書を公表した。同調査は、干潟生態系の指標として干潟の微生物・ゴカイ類・貝類・甲殻類等を採食し干潟生態系の上位に位置するシギ・チドリ類の調査を実施しているもの。代表的な全国141地点の干潟を中心としたサイトにおいて、シギ・チドリ類が日本へ渡ってくる春(4~5月)、秋(8~9月)、冬(12月~2月)の3期の個体数調査を行っている。今回のとりまとめから、シギ・チドリ類の全種の最大個体数の動向を分析した結果、2000年度から2012年度までを通して、春期、秋期には減少していることが明らかとなった。また、既にラムサール条約に登録されているサイトを除いて新たに25箇所のサイトが基準を満たすことがわかった。さらに、絶滅危惧種に着目すると、ヘラシギ及びカラフトアオアシシギ(絶滅危惧ⅠA類)は、近年の個体数は少なく絶滅の危機にある状況が継続していたという。
情報源 |
環境省 報道発表資料
環境省 モニタリングサイト1000 |
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機関 | 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | モニタリング | 生態系 | 環境省 | 絶滅危惧種 | チドリ | シギ | ラムサール条約 | 干潟 | 生物多様性センター | モニタリングサイト1000 |
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