環境省は、高知県で計画されている「(仮称)今ノ山風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」について、平成27年3月6日付けで経済産業大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、(株)関電エネルギーソリューションが、高知県土佐清水市及び三原村に、最大で総出力60,000kWの風力発電所を設置するもの。事業実施想定区域の一部は、アカガシを主体とした自然度の高い照葉樹林が存在し、特定植物群落「今ノ山の森林」に選定されているとともに、鳥獣保護区にも指定されている。また、イヌワシやクマタカの生息、サシバの渡り等が確認されている。今回の環境大臣意見では、1)重要な鳥類やアカガシを主体とした自然度の高い照葉樹林等への影響を回避すること、2)できる限り既存道路等を活用することで地形の改変を最小限にすること、等を求めている。