国立環境研究所は、同研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第56号「大気環境中の化学物質の健康リスク評価~実験研究を環境行政につなげる~」を刊行した。大気環境中に存在する化学物質の一部は発がん性などの有害性を持つため、健康リスクを評価し、健康影響を回避・低減するための対策を立てることが必要である。今号では、大気中の化学物質の健康リスク評価に関する基礎研究として、がんの原因となる突然変異を検出する遺伝子導入動物(ゼブラフィッシュ)の開発や、遺伝子導入マウスを用い、有害大気汚染物質により体内で発生した突然変異を定量的に評価する研究を紹介。また、化学物質による突然変異発生や発がんのメカニズムを解説している。さらに、有害大気汚染物質の一つである1,2-ジクロロエタンの大気環境指針値設定や、指針値設定のための評価値算出のガイドライン策定を中心に、基礎研究と環境行政とをつなげるために実施した調査・研究を紹介している。
情報源 |
国立環境研究所 報道発表
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機関 | 国立環境研究所 |
分野 |
健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | 化学物質 | 大気環境 | 国立環境研究所 | 環境儀 | 健康リスク | 1,2-ジクロロエタン | 有害大気汚染物質 | 突然変異 |
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