経済産業省と環境省は、フロン回収・破壊法に基づく、業務用冷凍空調機器からのフロン類(CFC,HCFC,HFC)の平成19年度回収量等の集計結果を公表した。その結果、平成19年度にフロン類を回収した業務用冷凍空調機器の合計台数は103万台、回収フロン類の量は3,168トンと、前年度と比べて各々15万台増、627トン増であった。その内訳は、機器の廃棄時等における回収が2,273トン(90万台)であり、前年度と比べて回収量は約269トン減少したが、回収台数は約2万台増加した。また、平成19年度から新たに集計対象となった整備時の回収が895トン(13万台)であった。両省によると、フロン回収・破壊法による回収の仕組みは着実に成果を上げているが、京都議定書対象のフロン類(HFC)の回収率は49%(フロン類全体では32%)と依然として十分とはいえないため、引き続き一層の回収徹底の取組が必要であるという。