(独)国立環境研究所は、同研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」の第26号「成層圏オゾン層の行方-3次元化学モデルで見るオゾン層回復予測」を刊行した。地球環境問題の解決にあたっては、科学的見地から信頼できる情報を集め、それを迅速に政策に反映させ、効果的な対策を速やかに実施することが重要であり、オゾン層保護に関する取り組みは、科学的な知識と国際的な環境政策が速やかに連携した好事例として知られている。今号では、コンピュータを用いた数値実験によるオゾン層の将来予測に関して、これまでの取り組みや、現在の国際的な研究の動向、そして解決すべき問題点などを、研究の最前線で活躍する2人の研究者がわかりやすく紹介している。