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 JAXA、「だいち2号」による全球森林マップを公開

発表日:2016.01.28


  宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成26年5月24日に打ち上げた「だいち2号」(ALOS-2)を用いて、全球25m分解能の全球森林マップを開発し、平成28年1月28日から無償で公開すると発表した。近年、熱帯域・亜寒帯域では森林減少が進行しており地球温暖化の一因となっている。そのため、国連や各国の政府機関でも、森林面積の把握や保全は、温暖化対策の政策決定のための重要な取組みとして位置付けられている。今回公開したマップは、「だいち2号」搭載のLバンド合成開口レーダ(PALSAR-2)で観測したデータを元に、主にHV偏波(水平偏波送信-垂直偏波受信)の散乱の大きい所を森林(緑色で表示)、小さい所を非森林(黄色で表示)として分類したもの。森林分布の把握を通じて地球温暖化対策に貢献すべく、今後は同マップを年1回の頻度で提供する予定という。なお、このマップのデータは、(独)国際協力機構(JICA)と協力して平成28年度から構築する「森林変化検出システム」の基本情報としても使用される予定。

情報源 宇宙航空研究開発機構(JAXA) プレスリリース
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 全球森林マップ
機関 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
分野 地球環境
キーワード 人工衛星 | 地球温暖化 | 森林 | 宇宙航空研究開発機構 | JAXA | だいち | 観測 | 吸収源 | PALSAR | 陸域
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