(株)東芝は、トルコのゾルルエナジーグループが建設するクズレデレ第3地熱発電所向けに、蒸気タービン・発電機を受注したと発表した。トルコでは、今後の人口の増加や内需の拡大に伴い発電需要が増加することが見込まれていることから、同国政府は、地熱資源が豊富な西部を中心に開発を進め、2023年までに国内の地熱発電量を現在の62万kWから250万kWまで大幅に増加させることを目標としている。クズレデレ第3地熱発電所は、1)地中からの蒸気を直接利用するフラッシュ型発電設備(約7万kW)、2)沸点の低い媒体の蒸気を利用するバイナリー型発電設備(約2万kw)、から構成される高効率なコンバインド型地熱発電システムを採用する約9万kw級の発電所。今回受注したのは1)で、2016年12月から納入予定。2)は東芝が戦略的協業契約を締結したオーマット社が受注している。今後は、オーマット社と共に、高効率なコンバインド型地熱発電システムの提案を中心に、地熱資源の特性に応じて最適な設備の提案を通じて他社との差異化を図るという。