環境省は、「家庭からの二酸化炭素(CO2)排出量の推計に係る実態調査 全国試験調査」の結果(確報値)を公表した。同省では、家庭からのCO2排出実態やエネルギー消費実態等を詳細かつ継続的に把握し、削減対策の検討等に幅広く活用すること等を目的として、政府統計の整備に向けた検討を進めている。今回、本格調査の実施に向けた課題の抽出や統計調査の設計等の最終的な検証を行うため、全国10地方の約16,000世帯を対象とした全国試験調査を実施した(調査期間:平成26年10月~平成27年9月)。試験調査では、地域ブロックごとに1)世帯人数とCO2排出量の関係、2)省エネルギー行動実施率の分析が行われた。また、3)冷蔵庫の製造時期と世帯主年齢の関係、4)地方別の二重サッシ普及状況、5)世帯収入や住宅所有の関係とLED照明の普及状況などの分析も行われた。同省では、今回の調査結果等を踏まえて、本格調査の最終的な設計等を行い、29年度から本格調査を実施するという。