千葉大学は、東アジア域における大気中の二酸化窒素(NO2)による汚染レベル(大気中存在量)をリモートセンシング観測データにより見積もり、各国の汚染レベルに関する考察を発表した。これは、欧米の大気環境衛星センサー(OMI)のデータを解析したもの。2015年の東アジア域におけるNO2の汚染レベルは5年前のレベルに回復しており、日本と韓国の上空のNO2存在量は中国の20分の1程度であることが明らかとなった。また、2011~2015年に中国上空の広範囲において、NO2汚染レベルが年6%の速度で減少していることが明らかとなった。中国の汚染レベルの減少は、脱硝装置の普及などの国家レベルでの大気汚染対策の効果であることが示唆された。一方、韓国では2012年から、日本では2013年から、NO2汚染レベルがやや悪化する傾向が認められた。
情報源 |
千葉大学 ニュースリリース(PDF)
|
---|---|
機関 | 千葉大学 |
分野 |
大気環境 |
キーワード | リモートセンシング | 大気汚染 | 中国 | 二酸化窒素 | NO2 | 東アジア | 観測 | 韓国 | 脱硝装置 | 千葉大学 |
関連ニュース |
|