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 森林総研、外来害虫同定法を開発

発表日:2016.08.22


  森林総合研究所は、特定のDNAを検出する試薬によって、害虫が残した痕跡から種を同定する手法を開発したと発表した。建材や木工家具に侵入する害虫は、その虫体を捕獲することが難しく、種を同定することが困難であった。今回開発した手法は、DNAバーコーディング(同定方法)とLAMP法(検出手法)を組み合わせたもので、害虫が食べた木屑や糞の混合物から抽出したDNAでも、種を同定することができる。また、紫外線を照射すると、対象の塩基配列があれば発光するため、専門家以外でも正確に同定できる。さらに、DNAバーコーディングが可能なさまざまな穿孔性害虫に利用できるため、日本未侵入の害虫に対してあらかじめ検出キットを用意しておくことも可能であるという。

情報源 森林総合研究所 プレスリリース
森林総合研究所 プレスリリース(PDF)
機関 森林総合研究所
分野 自然環境
キーワード 外来種 | 森林総合研究所 | 生物 | 木材 | 防除 | 侵入種 | DNA | 害虫 | 同定
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