環境省は、長崎県で計画されている「(仮称)五島市沖洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」について、平成28年12月9日付けで経済産業大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、戸田建設(株)が、長崎県五島市沖において、最大で総出力21,000kW(2,000kW級×10基又は5,000kW級を含む複数基)の洋上風力発電所を浮体式で設置するもの。浮体式洋上風力発電事業の環境影響については、十分に解明されていない点があること、また、事業実施想定区域は福江島の東方海域であるが、同島の南西部(大瀬崎)がハチクマ等の鳥類の主要な渡り経路となっている。今回の環境大臣意見では、調査・予測・評価の実施並びに環境保全措置の実施検討に当たっては、環境省が実施した「浮体式洋上風力発電実証事業」等の先行事例の知見を含めた最新の知見を活用し、環境影響を回避又は極力低減すること、等を求めている。