農研機構畜産研究部門は、茨城県畜産センター、味の素アニマル・ニュートリション・グループ(株)および住友化学(株)アニマルニュートリション事業部との共同研究で、肥育豚へのアミノ酸のバランスを改善し、蛋白質含有量を適正化した飼料(以下、バランス改善飼料)の給与が、豚舎汚水処理水の水質改善に極めて有用であることを明らかにしたと発表した。豚舎汚水における浄化処理水については、平成28年7月から「硝酸性窒素等」の暫定排水基準600mg/Lが適用されている。今回研究チームは、バランス改善飼料を給与した時の処理水に含まれる全窒素濃度が、慣行飼料を給与したと時の約65%、平均202mg/Lになることを確認した。また、豚舎汚水の浄化処理過程で発生する温室効果ガス(一酸化二窒素)が慣行飼料給与時の約17%に減少することも確認した。この飼料の導入により、養豚における温室効果ガス抑制効果が発揮され、国が認証する「J-クレジット制度」の活用が可能となるという。
情報源 |
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) プレスリリース
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機関 | 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) 農研機構畜産研究部門 |
分野 |
水・土壌環境 |
キーワード | 温室効果ガス | 農業・食品産業技術総合研究機構 | 汚水処理 | 排出削減 | 水質汚濁防止法 | J-クレジット | 畜産研究部門 | 蛋白質 | バランス改善飼料 |
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