農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)は、(株)たすく、北海道大学、道立総合研究機構などと開発した「ハイブリッド伏流式人工湿地ろ過システム」について、寒冷地での水質浄化の長期性能を実証したと発表した。酪農施設、養豚場、養鶏場などから排出される汚水は、生活排水と比較して有機物の濃度が高く、そのまま放流すると地下水や河川の汚濁源となるため適切な処理が必要である。しかし、従来の機械的汚水処理法では運転や導入のコストが高いことがネックであった。今回の研究成果は、寒冷地における5~10年間の長期間の現地実証試験(農研機構・北海道大学・たすく・岩手県立大学の共同)の結果、冬期も含めて長期に浄化性能を維持できることを明らかにしたもの。寒冷地でも高濃度有機性排水を処理可能であり、運転費用は機械的汚水処理法の約1/20と大幅な低コスト化に成功し、設置面積は従来型伏流式人工湿地の1/2~1/5とコンパクトに設計されているという。
情報源 |
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) プレスリリース
|
---|---|
機関 | 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) 農研機構東北農業研究センター |
分野 |
水・土壌環境 |
キーワード | 水質浄化 | 農業・食品産業技術総合研究機構 | 汚水処理 | 寒冷地 | ふん尿 | 有機性排水 | ろ過 | 東北農業研究センター | 人工湿地 |
関連ニュース |
|