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 東京工業大など、油脂生産藻「ナンノクロロプシス」の生産能力の仕組みを解明

発表日:2017.02.22


  東京工業大学と国立遺伝学研究所は、オイル生産藻の一種「ナンノクロロプシス」のオイル生産能力の仕組みを解明したと発表した。「ナンノクロロプシス」は、乾燥重量ベースで50%以上の油脂を蓄積しており、海水を用いた高密度での培養が可能であり、遺伝子改変が比較的容易な生物であることから、バイオ燃料製造に有望な藻類と考えられている。今回研究グループは、ナンノクロロプシスが、油滴の表面で、直接的に油脂を合成する仕組みを有しており、それが高い油脂生産能力につながっていることを解明した。また、この仕組みは、二次共生とよばれる複雑な進化の過程において獲得されたものであることを突き止めた。ナンノクロロプシス油滴表層における油脂合成を強化・改変させることができれば、藻類によるバイオ燃料などの有用脂質生産実用化に向けて、大きく前進することが可能になるという。

情報源 東京工業大学 プレスリリース
東京工業大学 プレスリリース(PDF)
国立遺伝学研究所 プレスリリース
機関 東京工業大学 国立遺伝学研究所
分野 地球環境
キーワード バイオ燃料 | 東京工業大学 | 藻類 | バイオエネルギー | 油脂 | ナンノクロロプシス | 国立遺伝学研究所
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