環境省は、モニタリングサイト1000の一環として実施しているサンゴ礁調査について、平成28年度の調査結果(速報)を公表した。同調査では、日本沿岸域をサンゴ礁の分布状況から、1)屋久島・種子島以北の「高緯度サンゴ群集域」と、2)トカラ列島以南のサンゴ礁地形が見られる「主なサンゴ礁域」の2海域に分け、全国に24のモニタリングサイトを設置している。平成28年度は、トカラ列島の小宝島周辺を除く計23サイトで、調査を実施した。その結果、サンゴ白化現象については、1)では鹿児島県南部沿岸、屋久島・種子島周辺などで発生が確認されたが、白化から回復したと考えられる調査地点も多く、最終的な被害は全体として少ないものとなった。2)では、奄美群島から八重山諸島にかけての広い海域で、夏季の高水温が主な要因と考えられる白化現象の発生が確認され、石西礁湖(石垣島と西表島の間)内の4サイトおよび崎山湾(西表島西部)周辺では90%以上の白化率となった。平成28年度年次報告書は、平成29年4月中を目処に公表する予定という。
情報源 |
環境省 報道発表資料
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機関 | 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | モニタリング | 環境省 | サンゴ礁 | 白化 | モニタリングサイト1000 | 石垣島 | 西表島 | 石西礁湖 |
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