大阪ガス(株)と同社の100%子会社である(株)ガスアンドパワーインベストメントは、中国の阜新炭鉱で低濃度CMM(炭鉱メタンガス)濃縮装置の実証試験に成功したと発表した。炭鉱から排出される低濃度CMMは、大気に拡散して地球温暖化の一因となっている。そこで両社は、この低濃度CMMを濃縮し、燃料として有効利用することで、省エネルギー及び地球環境保全を推進するため、中国企業を含む5社で共同研究コンソーシアムを構成。(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構の研究協力事業として、同実証試験装置(CMM流量1,000m3/h)を建設し、平成21年1月から2月末まで性能確認試験等を行った。その結果、同社のメタン吸着技術により、メタン濃度約21%の低濃度CMMを約48%まで濃縮することに成功。商用標準機(CMM流量2,000m3/h)1台で、二酸化炭素に換算して年間約4万t-CO2の削減を見込めるという。