東京ガス(株)、大阪ガス(株)、東邦ガス(株)のガス三社とパナソニック(株)は、停電時に自立運転可能なガスエンジンヒートポンプ(GHP)を開発し、2012年4月1日から受注を開始すると発表した。今回開発した製品は、空調と発電を同時に行うことができる発電機能付きGHP(冷房能力56kW、最大発電容量3.95kW)に、バッテリー機能を追加したもの。ガスエンジンでコンプレッサーと小型発電機を駆動し、ヒートポンプによって冷暖房を行うとともに、通常時は、発電した電力や系統電力を内蔵バッテリーに貯めておくことができる。一方、停電などにより系統電力からの電力供給が停止した場合には、「自立運転モード」に手動で切り替えることで、バッテリーに貯めた電力を放電し、エンジンを起動、最大3kWの発電を行う。また、発電した電力を使い、冷暖房が可能になるとともに、最大0.7kWを照明に利用することができる。4社は、今後も電力ピークカットや省エネ・省CO2に貢献する空調システムとしてGHPをはじめとしたガス空調の普及拡大に努めていくという。