(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構は、中国政府と共同で進めている太陽光発電システムの実証研究設備が完成し、2009年4月16日に中国・青海省西寧市国家級西寧経済技術開発区で竣工式を開催すると発表した。大容量化が進んでいる太陽光発電設備は、これまで、短時の出力変動が電圧などの電力品質に悪影響を与えるという課題があった。そこで同機構は、瞬時の応答性に優れた出力変動保証装置として、メンテナンス性が良く、廃棄時の環境影響も少ない電気二重層キャパシタを適用し、電力供給の出力安定化を図る実証研究を行う。また、停電など電力系統における事故に対応可能な技術、大容量化に伴う設備の合理化も併せて検証する。これにより、太陽光発電システムの出力安定化統合制御技術の確立を図るという。