産業技術総合研究所(産総研)は、岐阜大学と共同で、薄膜型太陽電池の量子効率スペクトルをシミュレーションし、多様な太陽電池特性の予測や膜特性の評価できるソフトウェアを開発し、無償公開した。CIGS太陽電池、ペロブスカイト太陽電池、CZTS太陽電池などの次世代太陽電池の高効率化においては、構成する薄膜の材料選択や膜厚、導電率の調整などの構造の最適化に長時間を要するため、研究の加速が困難となっていた。今回開発したソフトウェアは、太陽電池の性能評価に用いられる量子効率スペクトルやこのスペクトルから算出できる短絡電流密度を、膜厚、バンドギャップ、光吸収層の品質パラメーターを変化させながらリアルタイムにシミュレーションすることができるもの。太陽電池の各種構成材料の光学特性データを搭載しておりデバイス設計や特性評価にすぐに利用可能であり、次世代太陽電池の研究開発への貢献が期待されるという。
情報源 |
産業技術総合研究所 研究成果
産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター 提供サービス |
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機関 | 産業技術総合研究所 岐阜大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 太陽光発電 | 太陽電池 | 産業技術総合研究所 | シミュレーション | スペクトル | ソフトウェア | 量子 | 岐阜大学 |
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