国立環境研究所は、「絶滅過程解明のための絶滅危惧種ゲノムデータベース構築」(研究代表者:中嶋信美)の成果報告書を公表した。絶滅危惧種の保護・増殖事業の効率化や個体数減少の原因を解明するためには、ゲノム全体の多様性を調べる必要がある。今回の報告書は、絶滅危惧鳥類であるヤンバルクイナ、タンチョウ、コウノトリの全ゲノムを解読した研究について取りまとめもの。この3種について、遺伝子領域の90%以上を確認できる精度で解読した結果、飛翔能力のない鳥に特異的な構造が見つかった。同研究成果を活用することで、これらの鳥類の個体数が減少してきた原因の解明が進み、保護・増殖を効果的に進めることが可能となるという。なお、2017年10月1日現在、シマフクロウ、ニホンライチョウ、ノグチゲラ、アマミヤマシギ、ニホンイヌワシについて全ゲノム情報の解読が終了しており、公開に向けて準備中である。
情報源 |
国立環境研究所 報道発表
国立環境研究所 プロジェクト報告 |
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機関 | 国立環境研究所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 国立環境研究所 | 絶滅危惧種 | ゲノム | 鳥類 | コウノトリ | タンチョウ | 多様性 | ヤンバルクイナ | 保護増殖 |
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