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 北海道大など、シマフクロウとタンチョウの保全が他の鳥類の保全に寄与することを実証

発表日:2016.07.29


  北海道大学は、高知大学、森林総合研究所、シマフクロウ環境研究会及びタンチョウ保護研究グループとの共同研究で、絶滅危惧種のシマフクロウとタンチョウの営巣地周辺では、その他の場所に比べて草地・湿地性鳥類の種多様性などが高いことを明らかにした。大型のカリスマ種(高い関心を集めている生物)は、他の種も同時に保全することができる指標種(アンブレラ種)ではないかと考えられてきたが、これまで科学的な検証は限られていた。今回研究チームでは、北海道におけるカリスマ種であるシマフクロウとタンチョウについて、現地調査による営巣地点のデータと北海道の鳥類の多様性地図をもとに、指標種としての有効性を検証した。その結果、一般鳥類の多様性は、両種ともに非営巣地よりも営巣地の方が高いことがわかった。両種の生息地を相補的に保全・再生することで、森林性鳥類の保全のみならず、草地・湿地性鳥類の保全が期待できるという。

情報源 北海道大学 プレスリリース(PDF)
森林総合研究所 プレスリリース
機関 北海道大学 高知大学 森林総合研究所 タンチョウ保護研究グループ
分野 自然環境
キーワード 森林総合研究所 | 絶滅危惧種 | 北海道大学 | 鳥類 | 保全 | 指標種 | タンチョウ | 高知大学 | シマフクロウ
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