国研)海洋研究開発機構、(国研)産業技術総合研究所およびニュージーランドのカンタベリー大学の研究グループは、先行研究(田村ら(2016))で提唱した仮説「大陸は海から誕生した」を補強する調査研究成果を公表した。この仮説は西之島周辺における調査や岩石分析の結果から導かれたもの。同研究グループは深海曳航調査などを駆使し、同島で噴出した溶岩の成分からマントルやマグマの成因に関する詳細な調査を実施した。その結果、1)西之島海底火山の本体が安山岩であることが再確認され、2)周辺海域の小海丘は玄武岩溶岩でできていることが判明し、3)マントルで出来ている初生マグマ(本源マグマ)の組成が玄武岩質から安山岩質に時代とともに変化したことが示唆された。また、4)安山岩とかんらん石の組成から西之島直下のマントルにおけるマグマ生成・噴出過程の変化も明らかになった。地球における大陸の成因や、人間活動の基盤となる陸地の形成プロセス解明に重要な役割を果たす成果であるという。
情報源 |
海洋研究開発機構 プレスリリース
産業技術総合研究所 研究成果 |
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機関 | 海洋研究開発機構 産業技術総合研究所 カンタベリー大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 海洋研究開発機構 | 産業技術総合研究所 | マントル | マグマ | 西之島 | カンタベリー大学 | 深海曳航調査 | 安山岩 | 玄武岩 | 初生マグマ |
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