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 環境省、令和4年度西之島総合学術調査の実施概要を発表

発表日:2022.07.01


  環境省は、令和4年度西之島総合学術調査事業の概要を発表した(調査期間:令和4年7月9日-13日)。西之島は、小笠原諸島にある無人の火山島で、そのほとんどが新たにできた陸地であり、原初の生態系の成り立ちについて直接観察できる世界でもごく稀な島とされている。同省は、自然の遷移をモニタリングしつつ、人為的影響を可能な限り与えずその価値を見守ることが重要と考えており、令和2年度の大規模な噴火で、島の様相が一変した西の島のモニタリングや保全のため、大規模噴火以降の原初の生態系の生物相等を明らかにすることを目的としている。今回は、噴火警戒範囲が縮小されなかったため、周辺海域での海域生物調査を中心に実施するとしている。具体的には、西之島周辺の海底は、令和3年7月の調査において西之島の噴火の影響を大きく受けた原初の状態であることが示唆されたため、潜水や採泥、トラップによって海底の動植物の生息状況を調査するほか、採水した海水による環境DNAの解析等を行う(海域生物調査)。また、陸上については、ドローンによる撮影や上陸候補地点周辺調査を行い、海鳥の生息状況、節足動物や植物の存在の有無等について情報収集するとしている(陸域生物調査)。

情報源 環境省 報道発表資料
関東地方環境事務所 報道発表資料
機関 環境省 関東地方環境事務所
分野 自然環境
キーワード モニタリング | 保全 | 西之島 | ドローン | 関東地方環境事務所 | 西之島総合学術調査 | 原初の生態系 | 大規模噴火 | 海域生物調査 | 陸域生物調査
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