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 国立極地研究所など、気候変動影響の伝搬経路に関する研究成果を紹介

発表日:2018.11.29


  国立極地研究所、琉球大学および7カ国(アメリカ、スイス、イタリア、ノルウェー、デンマーク、オーストラリア、フランス)の研究グループは、北極の急激な気候変動が南極に伝わる経路と影響のずれに関する研究成果を発表した。最終氷期(11万年前~1万年前)のグリーンランドでは、「ダンスガード・オシュガーイベント」という約10℃幅の激しい温暖化・寒冷化が数10年サイクルで繰り返され、その影響は北大西洋の大気と海洋の2つの経路によって南極に伝搬したと考えられている。同研究グループは、グリーンランドや日本のドームふじ基地などで採取したアイスコアを用いて、1)当該イベント時の南極大陸上の気温データを得ることに成功し、年代を対応させた詳細な解析により2)当該イベントの影響は「大気」によって迅速に「海洋」によって緩慢に伝搬したことを実証した。両極の気候変動のタイミングにずれが生じる理由を、明解に説明し得る成果であるという。

情報源 国立極地研究所 研究成果
琉球大学 プレスリリース
機関 国立極地研究所 琉球大学
分野 地球環境
キーワード グリーンランド | 北大西洋 | 国立極地研究所 | 琉球大学 | アイスコア | 最終氷期 | ダンスガード・オシュガーイベント | ドームふじ基地
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