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 東京理科大、河川ごみ全体の輸送量モニタリング手法を開発

発表日:2018.12.21


  東京理科大学は、河川を漂流するごみ全体を計測する新たな技術を開発し、その概要と実際の河川におけるモニタリング成果を発表した。開発技術は、河川水表面を一定時間デジタルビデオカメラ(DVC)等で撮影し、得られた動画を静止画に分割して、各画像において河川の横断方向に設置した検査線上の画素(RGB値)から漂流ごみを判別するもの。千葉県内の実河川(江戸川、大堀川)において無人・自動連続観測及び有人観測を試行したところ、1)DVCの固定位置(撮影方向)が橋梁(鉛直)であっても堤防や河川管理施設(斜め)であっても、概ね良好な精度でごみ判別できることが確認され、当該技術により2)本技術によるマクロプラスチック(25mm以上)観測と別途行われるマイクロプラスチック(5 mm以下)観測による比較や、3)マクロプラスチックが出水時に集中的に輸送されていることなど、総合的かつ定量的な動態の把握(年間値ベース)の実現可能性、さらには4)プラスチックごみの削減・回収を含む、流域圏全体における発生源対策の重要性なども示唆されたという。

情報源 東京理科大学 プレスリリース
機関 東京理科大学
分野 ごみ・リサイクル
キーワード プラスチックごみ | 東京理科大学 | 漂流ごみ | マイクロプラスチック | 発生源対策 | 江戸川 | 大堀川 | マクロプラスチック流域圏
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