環境省は、平成30年度地中熱利用状況調査の結果を公表した。同調査は、近年普及が進む地中熱利用の実態把握と今後の更なる普及促進の基礎資料とするため、平成22年度から2年毎に実施しているもので、NPO法人地中熱利用促進協会の会員、協会が地中熱利用に関する実績を把握している事業者・大学・地方公共団体などを対象としている。今回の結果(依頼数299、回答数181・回収率約60%)によると、2018年3月までの地中熱利用システムの設置件数は7,748件で、前回調査(2016年3月までの件数)の6,877件から871件(12.7%)の増加となった。また、方式別では、ヒートポンプシステムが2,662件(34.4%)、空気循環システムが2,060件(26.6%)、水循環システムが2,024件(26.1%)となっており、この3方式が全体の87.1%を占めていた。同省では引き続き同調査を行っていくという。