早稲田大学の研究グループは、高圧洗浄技術を応用した放射能汚染土を減容化する技術の開発に成功したと発表した。福島第一原子力発電所事故後、除染作業から発生する除染土は、
すでに約1,400万m3と大量であり、福島県の浜通り地域には、黒いフレコンに充填された除染土壌が山積みされている。従来の処理方法では、熱処理や化学的処理を要し高コストで、大量の汚染土壌を処理することは難しい。同研究グループの開発した高圧洗浄システムは、汚染土に分散剤を加えて、高圧噴流により連続的に解砕し、団粒化した粘性土から放射性セシウムを吸着している粘土鉱物等を回収する。現地試験では放射性物質濃度7,500〜41,700(Bq/kg)の汚染土を高圧洗浄システムで処理。回収土の放射性物質濃度は2,200〜5,200(Bq/kg)、土壌回収率は46〜74重量%(平均63重量%/汚染土として貯蔵・処理が必要な汚染度は平均37重量%)となった。回収土の放射性物質濃度は概ね5,000 Bq/kg以下となり、建設盛土材等に再利用可能であるという。
情報源 |
早稲田大学 トピック
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機関 | 早稲田大学 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 早稲田大学 | 再利用 | 減容化 | 放射性セシウム | 放射能汚染 | 福島第一原子力発電所事故 | 高圧洗浄 | 除染土 |
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