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 NEDOなど、超電導ケーブルの冷却コスト削減に向けた実証試験計画を発表

発表日:2019.06.17


  (国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、既存冷熱の活用による、「超電導ケーブル」の冷却コスト削減に向けた実証試験計画を発表した。系統電力の送電ロス低減に向けて、電線の導体を抵抗の低い金属材料に置き換えた「超伝導ケーブル」の普及・実用化が検討されている。しかしながら、超電導状態を維持するためには液体窒素などでケーブルを冷却し続ける必要があり、低コスト化と省エネ効果の発現において課題となっていた。今回、こうした課題の克服に向けて、自動車塗料などを生産しているBASFジャパン(株)の化学工場(横浜市戸塚区)に、2017・2018年度に昭和電線ケーブルシステム(株)が開発した「三相同軸型」の超電導ケーブル(イットリウム系超電導線材使用)を設置し、プラントで使用されている既存冷熱(窒素ガス、液体窒素等)による冷却コスト削減に向けた実証試験を行う。2019年中にケーブルの敷設工事を行い、2020年2月から実証運転を開始し、総合的な検証を実施するという。

情報源 新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュースリリース
機関 新エネルギー・産業技術総合開発機構
分野 環境総合
キーワード 省エネ | NEDO | 実証試験 | 横浜市 | イットリウム | 超電導ケーブル | BASFジャパン | 戸塚区 | 昭和電線ケーブルシステム
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