JFEエンジニアリング(株)は、地熱発電分野でのビジネス拡大のため、2009年9月1日付けで、地熱発電事業推進室を設置したと発表した。わが国は、世界第3位の豊富な地熱資源を持つことから、1970年代のオイルショック期を中心に、地熱の有効利用が期待されてきたが、最近10年間地熱発電所の新設がなく、国内の電力供給量に占める割合は僅か0.3%に留まっている。その一方で、地熱発電は、他の再生可能エネルギーとは異なり、天候、降雨、風向などに左右されることなく一年を通じた利用が可能で、CO2排出量も太陽光や風力より少ないという特徴があり、昨今その適用拡大に向けた機運が急速に高まっている。同社は、1960年代のわが国初の地熱発電所建設から地熱発電に関わり、蒸気・還元水パイプラインなどの蒸気生産設備を中心に数々のプロジェクトに携わっており、今後も経験を活かし、予想される地熱需要の拡大に対応していくという。