北海道大学は、スコットランド海洋科学協会(SAMS)などと共に、プランクトンや魚類が海洋の温暖化から受ける影響を解析し、その成果を紹介した。同研究グループは、過去30年の魚類及びプランクトンの調査データ(国際調査資料約300万点)を用いて、海洋の温暖化が北半球に生息する魚類やプランクトンの生物群集構造にどのような影響を及ぼしているかを、各生物の温度耐性を考慮して解析した。その結果、急速に温暖化している海域(北大西洋等)では、寒冷指向種に代わり、温暖指向種が優占するような強い変化があることが解明されたという。また、急速に海面表層が温暖化している海域(ラブラドール海等)では、寒冷指向種は深く移動し、海洋生物群集の水平移動が小さいことが示された。これは、気候変動による海洋生物群集構造への影響を3次元的に捉える必要があることを示すという。
情報源 |
北海道大学 プレスリリース(研究発表)
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機関 | スコットランド海洋科学協会 北海道大学 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | プランクトン | 生態系 | 北海道大学 | 温暖化 | 魚類 | 北半球 | スコットランド海洋科学協会 | 生物群集構造 | 寒冷指向種 | 温暖指向種 |
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