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 カネカ、グリーンボンド調達資金で生分解性ポリマー生産実証設備を増強

発表日:2019.12.19


  (株)カネカは、2011年5月から稼働している生分解ポリマー生産実証設備(設置場所:兵庫県高砂市内)の生産能力を、1,000トン/年から5000トン/年に増強したと発表した。同社は、植物油を原料として、微生物発酵プロセスを用いて生産するポリマー材料を開発し、生分解性や海洋生分解性を確認するとともに、成形・加工製品などの用途開発に取り組んできた。当該ポリマーは、日本や欧米で「バイオマス由来」と「生分解性」に関する認証を取得しており、2017年9月に「海水中(30 ℃)での生分解度が6ヵ月以内に90%以上になる」という認証も取得している。今回、2019年9月に発行したグリーンボンド(環境債)の調達資金(債券発行額:50億円、年限:5年)を活用し、微生物培養槽などを増設した。フランスなどの使い捨てプラスチック削減に向けた規制強化に伴う需要や、国内コンビニエンスにおける導入実績、化粧品メーカーとの共同開発、グローバル展開しているブランドホルダーとの用途開発などに伴う展開に備え、早期にフル稼働するという。

情報源 (株)カネカ ニュースリリース
機関 (株)カネカ
分野 環境総合
キーワード プラスチック | カネカ | 兵庫県 | 生分解性 | グリーンボンド | 生分解ポリマー | 高砂市 | 微生物発酵プロセス | 海洋生分解性 | バイオマス由来
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