アイカ工業(株)子会社のアイカ・アジア・パシフィック・ホールディング社(シンガポール)は、植物由来の未活用資源であるリグニンを原料に用いた新素材を開発したと発表した。植物は主に製紙原料(セルロース、ヘミセルロース)とリグニンで構成される。リグニンは植物の20~30%を占めるが、活用方法は焼却による熱回収にとどまっていた。一方、世界的にみるとリグニンの活用について、リグニンとフェノール樹脂の組み合わせでリグニンフェノール樹脂を商用化した国はあるが、アジア・オセアニア地域では同樹脂を活用する企業は存在しなかった。同社は、リグニンとフェノールの反応性が悪い点を相性の良いリグニンの選定により克服し、合板製造時の作業性も損なわず、フェノール樹脂と同等の合板用接着剤としての性能が認められたリグニンフェノール樹脂の開発に成功した。従来よりも価格が抑えられた、合板接着剤として製品化されたという。今後、同社は、他の用途への拡大を見据えるという。
情報源 |
アイカ工業(株) 商品ニュース
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機関 | アイカ・アジア・パシフィック・ホールディング |
分野 |
環境総合 |
キーワード | シンガポール | バイオマス | 植物 | 植物由来 | リグニン | 接着剤 | アイカ工業 | 未活用資源 | フェノール樹脂 | リグニンフェノール |
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