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 森林総研など、野生きのこの種ごとの放射性セシウム濃度特性を解析

発表日:2020.01.16


  (国研)森林研究・整備機構森林総合研究所は、国立環境研究所、東京大学と共に、野生きのこの種ごとの放射性セシウム濃度特性(環境中の放射性セシウムの吸収しやすさを示す指標)を解析したと発表した。東京電力福島第一原子力発電所の事故により、現在も10県110市町村において野生きのこの出荷制限がされている状況である。しかし、きのこは4~5千種類あるともいわれており、それぞれの濃度特性は不明であった。同研究グループは、2011年から2017年までのモニタリングデータから107種 3189検体(14県265市町村)の野生きのこの測定データを得た。さらに放射性セシウム濃度について、種や採取市町村・採取日の情報や文部科学省が行った航空機モニタリングから得た地域ごとの汚染程度のデータを活用しモデル化した結果、セシウム吸収度は種によって異なることが示された。セシウム吸収度が高い種ほど、同じ地域で採取された場合に放射性セシウム濃度が高くなると考えられることから、今回の結果は出荷制限・解除の扱いの検討に活用できる可能性があるという。なお、2019年12月3日、新たに茨城県の3自治体で出荷制限の設定が指示された。

情報源 森林総合研究所 プレスリリース
国立環境研究所 新着情報
機関 森林総合研究所 国立環境研究所
分野 健康・化学物質
自然環境
キーワード モニタリング | 国立環境研究所 | 森林総合研究所 | 放射性物質 | 福島第一原子力発電所 | 放射性セシウム | きのこ | 出荷制限 | 濃度特性 | セシウム吸収度
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