農林水産省は、スギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果を公表した。同省では、東京電力福島第一原子力発電所の事故により生じた、森林における放射性物質の分布状況調査等を進めている。今回、(独)森林総合研究所が名古屋大学の協力を得て進めていた、スギの雄花とその内部の花粉に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果(福島県他15都県のスギ林182箇所)を、取りまとめた。調査の結果、スギの雄花に含まれる放射性セシウムの濃度は、最も高いスギ林で1kg(乾燥重量)あたり約25万ベクレルであった。また、スギの花粉に含まれる放射性セシウムの濃度を、仮に、今回の調査におけるスギ雄花の最高濃度(25.3万Bq/kg)と同一とみなし、大気中に飛散した当該花粉を人が吸入した場合に受ける放射線量について、一定の前提条件で試算したところ、1時間あたり0.000192μSvとなったという。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
(独)森林総合研究所 プレスリリース |
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機関 | 農林水産省 (独)森林総合研究所 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 森林 | 農林水産省 | 森林総合研究所 | 花粉 | スギ | 福島県 | 放射性物質 | 福島第一原子力発電所 | 放射性セシウム | 放射線量 |
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