農林水産省は、森林内の放射性物質の分布状況調査結果(第二報)を公表した。同省では、東京電力福島第一原子力発電所の事故により生じた放射性物質による森林の汚染実態の調査を進めている。今回、(独)森林総合研究所が中心となって、同発電所から距離の異なる福島県内の3箇所(川内村、大玉村、只見町)の国有林内で、森林内の土壌や落葉、樹木の葉や幹などの部位別に放射性セシウム濃度とその蓄積量を調べた。調査の結果、同じ調査地であっても、樹種が異なると森林内の土壌や部位別の放射性セシウム濃度が異なり、針葉樹林では落葉と葉の濃度が、落葉広葉樹林では落葉の濃度が高く、調査地毎の部位別の放射性物質の濃度を比較すると、同じ樹種でも空間線量率が高い地域であるほど、森林内の土壌や部位別の放射性物質の濃度が高いことがわかったという。同省では、引き続き森林総合研究所や他の機関とも連携しながら、森林内の放射性物質の分布状況等についての詳細な把握や、森林内における挙動についての調査を進めていくとしている。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
(独)森林総合研究所 プレスリリース |
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機関 | 農林水産省 (独)森林総合研究所 |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 森林 | 農林水産省 | 森林総合研究所 | 福島県 | 放射性物質 | 福島第一原子力発電所 | 放射性セシウム | 空間線量率 | 分布状況 |
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