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 岐阜大、「豚熱」発生前後の金華山におけるイノシシの動向を発表

発表日:2020.05.19


  岐阜大学は、「岐阜市金華山一帯のイノシシ被害対策協議会」として行うイノシシの生態調査で、この地域の豚熱(CSF)発生前後のイノシシ個体群の動向を把握した。CSFは豚のウイルス性疾病で、2018年に日本で再流行した。野生のイノシシがウイルスの拡散に関わっている可能性も考えられているが、イノシシ個体群自体に与える影響については詳しく分かっていなかった。同大学は、金華山に設置した自動撮影カメラから、イノシシの相対的な個体数指標と幼獣の割合を調査した(調査期間:2017年8月~2019年12月)。その結果、CSF発生前と比較し、CSF発生後に個体数を示す指標は減少していた。一方で、幼獣の割合は年間で変化しておらず、幼獣は翌年から繁殖に参加できることから、翌年の個体数への影響は少ないとの考えを示した。同大学は、イノシシの被害対策を担う協議会としての立場から、CSFに感染したイノシシが生存することを念頭に、個体数管理に合わせ、豚農場や農地へのイノシシ対策が必要であると指摘している。

情報源 岐阜大学 研究成果
機関 岐阜大学
分野 自然環境
キーワード 岐阜市 | イノシシ | 生態調査 | CSF | イノシシ被害対策協議会 | 豚熱 | ウイルス性疾病 | 自動撮影カメラ | 幼獣 | 個体数管理
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