産業技術総合研究所は、沖縄県立芸術大学や宮崎大学と共に、琉球諸島における「ヤシガニ(学名:Birgus latro)」について雌雄比(性比)、個体サイズデータおよび遺伝子解析を行い、捕獲圧に対する影響を評価した。今回、ヤシガニの大型オスへの高い捕獲圧により、個体サイズの縮小や性比の偏りが指摘されていることから、広域におけるヤシガニの資源状態を明らかにすることを目的として調査を行った。伊江島、宮古島、与那国島などにおいて、体サイズ組成・性比解析を行ったところ、大型のオス個体はほとんど記録されず、性比はメスに偏っていた。また、集団遺伝解析の結果から、生息地間の結び付きが確認された。ヤシガニは陸に生息するが、幼生期は海に浮遊して過ごすことから、海流により島間を行き来していると考えられ、各地域で資源管理が適切に行われれば、幼生の加入によって個体群の回復につながる可能性があるという。
情報源 |
産業技術総合研究所 研究成果
宮崎大学 ニュースリリース |
---|---|
機関 | 産業技術総合研究所 沖縄県立芸術大学 宮崎大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 宮古島 | 与那国島 | 資源管理 | 性比 | 遺伝子解析 | 捕獲圧 | 伊江島 | 琉球諸島 | ヤシガニ | 個体サイズ |
関連ニュース |
|