(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、石炭火力発電所向け「固体吸収法」の確立を目指してパイロット規模の試験を開始する。NEDOは「先進的二酸化炭素固体吸収材実用化研究開発事業(2015~2017年度は国が直執行)」に取り組んでおり、2018・2019年度に塩基性化合物「アミン」を多孔質支持体に担持した「固体吸収材」の最適化検討や、ベンチスケールにおける燃焼排ガス試験、実ガス暴露試験を実施した。一方、「第5次エネルギー基本計画(2018年7月閣議決定)」等に基づく「CO2回収・有効利用・貯留(CCUS)の実用化を目指したプロジェクト(事業期間:2018~2024年度)」を立上げており、「先進的二酸化炭素固体吸収材の石炭燃焼排ガス適用性研究(以下「適用性研究」)」を同プロジェクトの基本計画に盛り込んでいる。今回、川崎重工業(株)と(公財)地球環境産業技術研究機構を適用性研究の委託先として採択し、パイロットスケールによるCO2分離・回収試験や、固体吸収材の性能向上・製造技術およびシミュレーション技術等の基盤技術開発を開始するという。
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機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | CO2 | 川崎重工業 | 回収 | 地球環境産業技術研究機構 | 火力発電所 | アミン | 分離 | 固体吸収法 | 先進的二酸化炭素固体吸収材実用化研究開発事業 | パイロットスケール |
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