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 理研、キャッサバ塊根の高収量化につながる基盤知見を発表

発表日:2020.08.05


  理化学研究所を中心とする国際共同研究グループは、キャッサバでんぷんの合成に関与している植物ホルモンを特定し、それらの相互作用を解明した。キャッサバはタピオカの原料やバイオマス資源として広く活用されており、生産国の貧困緩和や経済発展に資する重要な熱帯作物と見られている。同研究所は、キャッサバ研究の国際的なネットワークや世界的なゲノム解析基盤の構築を図りつつ、作物の形質転換などに取り組んできた。今回、キャッサバでんぷんを合成(蓄積)している部位である「塊根」の高収量化に向けた研究の一環として、オミックス解析基盤技術を用いて「植物ホルモン」の一斉分析、代謝物一斉分析、網羅的な遺伝子発現解析を実施した。その結果、塊根の形成に関与するホルモンや、それらの作用や糖代謝を抑制・阻害しているホルモン様物質等が明らかになった。こうしたメカニズムを塊根の形成やでんぷん合成活性の制御に利用できることを、模擬物質による実験によって実証したという。

情報源 理化学研究所 研究成果(プレスリリース)
機関 理化学研究所
分野 環境総合
キーワード キャッサバ | タピオカ | バイオマス資源 | 植物ホルモン | 糖代謝 | 熱帯作物 | 塊根 | 代謝物 | 遺伝子発現解析 | ホルモン様物質
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