国内ニュース


 立命大、サブサハラ向け樹液発電センサシステムのプレ実証を開始

発表日:2021.10.13


  立命館大学は、サブサハラアフリカ地域への導入を想定した「樹液発電によるワイヤレス植物モニタリングシステム」の実証を開始する。同大学は、植物の導管を通る水分(木部樹液)と導管に刺した針電極の亜鉛が反応して発生する微小な電気を蓄電し、一定の電力量が貯まった時点で、植物発電センサー内の送信機から受信機へワイヤレス送信する仕組みを考案し、2012年10月に国際学会で発表している。今回の実証は、同地域で農業関連事業を営むDegas(株)、アナログ半導体製品の設計・開発等を手がけるエイブリック(株)、研究開発型の農業カンパニーを目指す(株)浅井農園と協力し、電源のない農地が多いガーナへの適用を目的としている。同国と気候が近い沖縄県宮古島市を実証フィールドに選定し、カカオやバニラなどの熱帯作物の栽培環境に適したシステムの開発、有用性の検証などを実施する(実証期間:2021年7月~2024年6月)。日照など環境のセンシングデータや画像データ等を組み合わせ、省人化で効率的、かつサブサハラアフリカ地域の貧困問題の解決や持続的な農業生産に資するシステム構築を目指すという。

情報源 立命館大学 NEWS&TOPICS
機関 立命館大学 Degas(株) エイブリック(株) (株)浅井農園 パニパニファーム
分野 環境総合
キーワード 宮古島 | ガーナ | 熱帯作物 | サブサハラアフリカ | 樹液発電 | 植物発電センサー | ワイヤレス送信 | センシングデータ | 画像データ | 持続的な農業生産
関連ニュース

関連する環境技術