北大、植物ホルモン「アブシジン酸」の量産に光

発表日:2018.09.20

北海道大学は、植物ホルモン「アブシジン酸(ABA)」の「麹菌」内における人工合成に成功し、ABAの大量生産技術の確立に向けて大きく前進した。「植物ホルモン」は、植物自身が作り出し、微量で、成長の促進あるいは阻害に作用する物質で、ABAは古くから知られている植物ホルモンのひとつ。ABAは、塩分や乾燥などによる環境ストレス応答に関与する物質で、種子植物や、シダ類、藻類、菌類にも分布している。米国等では既に野菜・果実類の生産管理に利用されており、種子植物のABA生産メカニズムの全容が解明されつつある。同大の研究グループは、「糸状菌」のABA生産メカニズムに着目し、組み換えタンパク質を用いた実験などを通じて、1)菌類のABA合成・第1ステップにおける化学反応を触媒する酵素を突き止め、2)当該酵素の働きが新奇のものであることを解明し、3)酵素遺伝子を導入した「麹菌」によってABAを人工的に生産できることを確認した。ABA工業生産への道が拓かれ、地球規模の食料問題の解決や、砂漠の緑化等に資する成果が得られたという。

情報源 北海道大学 プレスリリース(PDF)
機関 北海道大学
分野 環境総合
キーワード 北海道大学 | アブシジン酸 | 植物ホルモン | 糸状菌 | 麹菌
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