国内ニュース


 太平洋セメントなど、製造設備を利用した大型LiBリサイクル事業を開始

発表日:2020.08.06


  太平洋セメント(株)と国内外で貴金属関連事業などを営む松田産業(株)は、セメント製造設備を利用した大型リチウムイオン電池(以下「大型LiB」)のリサイクル事業を本格化する。車載用蓄電池の開発・普及に伴い、主力と見られる大型LiBの廃棄量増加が見込まれ、レアメタル等の有用金属を安全かつ効率的にリサイクルする技術の確立が求められている。両社は、2011年よりセメント製造プロセスの特性を活かした大型LiBリサイクル技術の開発に取り組み、2017年3月に太平洋セメントの子会社である敦賀セメント(株)の工場構内に焙焼設備を設置し、プロセス実証を進めてきた。今回、リサイクル処理の課題であった引火点の低い電解質の除去や、熱処理時に発生する排ガスをセメント焼成設備へ合流させて無害化処理する技術の確立に目途が立ち、敦賀セメント(株)が委託処理施設として(一社)自動車再資源化協力機構により認定されたことから、大型LiBリサイクル事業を開始した。事業化を皮切りに、リチウムイオン電池のリサイクルチェーン構築を一層強化するという。

情報源 太平洋セメント(株) ニュースレター(PDF)
松田産業(株) topics(PDF)
機関 太平洋セメント(株) 松田産業(株) 敦賀セメント(株)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード リチウムイオン電池 | リサイクル | レアメタル | 蓄電池 | セメント | 排ガス | 無害化処理 | 敦賀セメント | 自動車再資源化協力機構 | リサイクルチェーン
関連ニュース

関連する環境技術