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 早大、マイルドなCO2資源化プロセスの実現につながる新材料を発見

発表日:2020.12.24


  早稲田大学の研究グループは、500℃以下の温度条件下でCO2をCOに変換する新材料を発見した。CO2資源化に向けて数多くの手法が検討されているなか、同研究グループは、固体酸化物の酸化と還元を組み合わせることで、従来よりも低い温度で効率よくCOに変換するというコンセプトで技術検討を重ねている。今回、大型放射光施設による元素の解析、電子顕微鏡による構造の解析、Pythonを用いた材料解析などを組み合わせ、評価した結果、数百におよぶ候補材料のなかから、銅とインジウムの構造化された複合酸化物「Cu-In2O3」が絞り込まれた。今回、同酸化物について、酸化・還元反応を繰り返し、効率よく化学反応を調べることができるケミカルルーピングを利用して、逆水性ガスシフト(CO2 + H2 → CO + H2O)の速度を測定した結果、500℃で酸化物イオンを高速移動(10 mmol/g/h)できることが明らかになった。引き続き、ENEOS(株)との共同研究を進め、より高い性能をより長く発揮しうるものに仕上げていくという。

情報源 早稲田大学 Topic
機関 早稲田大学
分野 環境総合
キーワード 早稲田大学 | 固体酸化物 | 電子顕微鏡 | ENEOS | Python | 複合酸化物 | Cu-In2O3 | ケミカルルーピング | 逆水性ガスシフト | 酸化物イオン
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