(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)は、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)との協業の一環として、 今後5年間にわたる戦略的提携に関する覚書(MoU)を締結したと発表した。両者は、初めての共同プロジェクトとして、先ずは海洋プラスチック汚染防止などの循環経済分野での協業を進めることで合意している。ERIAは、東アジアの経済統合に資する政策研究および政策提言活動を実施することを目的として、東アジア16カ国の首脳の合意に基づき、2008年にインドネシア・ジャカルタに設立された国際機関。2019年10月には、日本政府の財政的支援の下、ERIAは海洋プラスチックごみに関する地域ナレッジセンター(RKC-MPD)を設立していた。今回、「データに基づく海洋プラスチックごみに関する政策研究プロジェクト(Data Driven Policy Research Programme on Marine Plastic Debris)」をRKC-MPDを通じて実施することとなった。IGESからは職員1名が出向し、現地で業務に当たる。双方の専門性を結集して循環経済を促進し、ASEANならびに東アジア地域のための政策提言を進めていくという。