国内ニュース


 倉敷市と科博、岡山県から昭和天皇に献上された昆虫標本を発見

発表日:2021.03.15


  倉敷市立自然史博物館と(独)国立科学博物館(以下、「科博」)を中心とする研究チームは、岡山県から昭和天皇に献上された昆虫標本(688点)を科博で発見した。岡山県の記録等によれば、1930年(昭和5年)、昭和天皇が岡山に行幸の際、歓迎行事の一環で多数の昆虫及び植物標本が収集され、天覧に供された。その後、昆虫標本の大部分(800点余り)は岡山県郷土館(後に県立図書館の一部)に収蔵されたが、空襲で焼失していた。一方、記録から昭和天皇に献上された標本があることが分かり、倉敷市立自然史博物館の学芸員が「科博」に問い合わせたところ、同館の昭和天皇ゆかりの標本資料を保管する昭和記念筑波研究資料館(つくば市)にて、この資料と思われる標本コレクションを発見した。これまでに岡山県内から記録されたことのないガ類6種や、岡山県内ではすでに絶滅したチョウ(ヒョウモンモドキ)のこれまでに知られていなかった産地の標本も含まれる。まとまった岡山県産の昆虫標本としては現存する最古の標本であるという。

情報源 国立科学博物館 プレスリリース(PDF)
機関 倉敷市立自然史博物館 国立科学博物館
分野 自然環境
キーワード 国立科学博物館 | つくば市 | 昆虫 | 倉敷市 | 標本 | 昆虫標本 | 地域絶滅 | 昭和天皇 | 昭和記念筑波研究資料館 | ヒョウモンモドキ
関連ニュース

関連する環境技術