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 新江ノ島水族館、79年ぶりに再発見されたクラゲの成長した姿を展示

発表日:2022.07.14


  新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)は、「コトクラゲ(学名:Lyrocteis imperatoris)」の幼生が、成長して「稚クラゲ」となったことを紹介した。コトクラゲは、1941年に昭和天皇が初めて江の島沖で採集したクシクラゲの仲間で、1942年に新種として記載されるも、しばらくの間、確認状況はなかった。2004年に同館と(国研)海洋研究開発機構との共同研究の際、鹿児島沖で64年ぶりに再発見され、さらに2020年(株)FullDepthとの深海探査共同プロジェクトにおいて江の島沖から79年ぶりに再発見されていた。今回の発表は、2022年4月1日の江の島沖調査の際に成体とともに採取された「コトクラゲ」の幼生が「稚クラゲ」へと成長したというもの。4ミリメートルほどの大きさだった幼生が、3か月たち約1センチメートルの大きさとなった。幼生の時にあった、櫛板(しつばん)と呼ばれる櫛(くし)の歯のように並んだ繊毛が無くなり、展示水槽の石に着底している。同館の「皇室ご一家の生物学ご研究」のコーナーで見ることができる。

情報源 新江ノ島水族館 新しい生き物たち
機関 新江ノ島水族館
分野 自然環境
キーワード クラゲ | 幼生 | 藤沢市 | 昭和天皇 | 新江ノ島水族館 | 着底 | コトクラゲ | 稚クラゲ | 江の島沖 | 櫛板
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