北海道大学、慶應義塾大学および国立極地研究所の研究グループは、南極・昭和基地周辺の海岸の砂の中から新種の海産センチュウ2種を発見した。センチュウ(線虫)は食中毒や土壌病害をもたらす寄生虫ととらえられているが、寄生せずに自由生活を営む種が多く、海域に生息する種も見つかっている。同研究グループは、2015年から同地において「海産自活性センチュウの多様性解明プロジェクト」を開始し、2017年と2019年にそれぞれ1種ずつ、新種を報告している。今回、昭和基地周辺のラングホブデの海岸にて沿岸砂を採取し、採集したセンチュウの形態を詳細観察したところ、未記載種2種が見出された。同プロジェクトとしては3報目、同時に2種(累計:4種)の新種報告実績となる。今後は、より広い地域・水深帯で調査を行い、さらなる未報告種の発見を通じて、同地に生息する海産無脊椎動物の多様性解明に取り組んでいくという。
情報源 |
北海道大学 TOPICS
慶應義塾大学 プレスリリース 国立極地研究所 研究成果・トピックス |
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機関 | 北海道大学 慶應義塾大学 国立極地研究所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 南極 | 昭和基地 | 多様性 | 未記載種 | 海産センチュウ | 海産自活性センチュウ | ラングホブデ | 沿岸砂 | 新種報告 | 海産無脊椎動物 |
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